チンパンジーえにっきイメージ

岡山県玉野市にあった類人猿研究センター(GARI)で研究のパートナーとして暮らしていたチンパンジー8人。
彼らのようすを、写真を添えてつづってきた2004年8月から2013年3月までの「えにっき」の記録です。

2005.12 「ミサキおねえさん」他1編

今年も寒い寒い冬がやってきました。

類人猿研究センター(通称GARI)のチンパンジーはこの寒い時期も外の運動場(第一放飼場)で元気に過ごしています。
7月に生まれたナツキももうすぐ6ヶ月になります。
最近では、ツバキ母さんから少し離れ、ひとりで冒険をする姿もよく見られます。

ピンクのおしりをぴょこぴょこさせながら、ひとりで草むらをズンズン歩くナツキ。

そんなナツキを心配するどころか、大あくびをしている母ツバキ・・・。

冒険の先でナツキが出会ったのは、ミサキでした。
ちっちゃいナツキの手がミサキの背中をしっかりとつかむ光景はとてもほほえましいものでした。

ミサキも、ちっちゃいナツキがかわいくて仕方がない様子。ぎゅっとやさしく抱きしめてあげていました。

ナツキが生まれるまでは、ミサキが群れの最年少でした。
他の4人より遅れてGARIに入ってきたミサキの面倒をよく見たツバキ。そのツバキをお母さんのように慕っていたミサキ。
私は内心、ミサキは、ツバキをナツキにとられた気がしてやきもちをやくのではないかと思っていました。
でも、そんな心配は無用だったようです。
ちょっぴりおねえさんになったミサキはナツキをとてもかわいがっています。
この調子なら、きっと将来ミサキもいいお母さんになってくれることでしょう。今から楽しみです。

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えにっき12月16日 この日はミズキの9才のおたんじょう日。 なんとスタッフによる手作りケーキ!でお祝いです。
ミズキ、おたんじょうびおめでとう!!

みなさま、来年もよいお年を。

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