チンパンジーえにっきイメージ

岡山県玉野市にあった類人猿研究センター(GARI)で研究のパートナーとして暮らしていたチンパンジー8人。
彼らのようすを、写真を添えてつづってきた2004年8月から2013年3月までの「えにっき」の記録です。

2005.11 「不審物発見!?」

11月末。

急に寒さが厳しくなるこの時期、類人猿研究センター(通称GARI)の大きい放飼場に2台目の温室(チンパンジーが暖をとるための部屋)が設置されました。(左…温室1号、右…温室2号)

※「温室」についての詳しい説明は2004年11月のえにっき参照

これは、チンパンジーたちがはじめて温室2号に出会ったときの様子です。
みんなこの緑の物体が恐くて、ずいぶんと離れた場所から様子をうかがっていました。

ロイはアルファオスとして、へっぴり腰で近づき(笑)、

ツバキは興奮ぎみに「フーッ、フーッ」と叫び続け、

ミズキは二足で呆然と立ち尽くし、 ミサキは隣の温室の中からのぞき、 ジャンバは恐くて近寄ることさえできず、何十メートルも離れた場所から観察・・・、と様々な反応をみせていました。

たしかにこの緑の変な物体は、ヒトの目にも怪しく映りますが・・・。
結局20分近く、みんな温室2号のまわりで格闘していましたが、だれも触れることはできませんでした。しばらくして、この風変わりな物体を制覇するのをあきらめ、みんなでのんきに山へ出かけていきました。
この温室2号を使ってくれる日はいったいいつになるのやら・・・。

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